新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます

 旧年中は、弊社の商品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

昨年は2月の北陸豪雪に始まり、6月の大阪府北部地震の発生、7月の西日本豪雨、9月の台風21号による関西国際空港を含む関西全域での浸水,停電被害、9月の北海道胆振東部地震による北海道全域停電(ブラックアウト)など自然災害の多い1年でした。

また平成23年3月に発生した未曽有の東日本大震災も今年で8年目を迎え、それに起因した原発事故によりここ関西地区におきましても原発0の状況が続いておりましたが、関西電力は一昨年から昨年にかけ高浜原発3・4号機、大飯原発3・4号を順次再稼働させ、合わせて電力料金の値下げも行ってきております。

さらに電力小売事業の自由化に続き都市ガス販売も全面自由化されており、今後ともエネルギー分野において家庭生活への影響が大きく変化することが予想されております。

さて、今なお多くの史跡や文化財を残すここ奈良においては、昔から地震は起きにくい地域と思っている方が多いようですが、ここ関西地区におきましても、南海トラフ巨大地震がここ30年間で発生する確率が70%と非常に高い確率で想定されており、昨年同様いつ何処で起こるか分からない災害への備えが如何に大切かを物語っております。                     

こうした状況下で、弊社は災害時にでも皆様にとってLPガスを始めとするエネルギーを安心してお使いいただくために、奈良市で初めて国の補助事業である「災害時対応型石油ガス中核充てん所」として、大型非常用発電機、非常用通信設備、LPガス車両を整備し、奈良地区で万が一災害が発生しても、地域のエネルギー供給の“核”として安定供給が出来る体制を確立させていただいております。

昨年の台風21号の時も奈良地区でも停電が発生し、弊社としてその際非常用発電機により通常出荷を維持し、安定供給が出来る体制を実証させていただいております。

今年は平成も最後の節目の年を迎え元号が改まる年でもあり、また10月には消費税が10%に上がることもありまさに経済的にも社会的にも大きく変化する年と云えます。

弊社も昨年3月に創立70周年を迎え、これもひとえに皆様の日頃のご支援の賜物と深く感謝申し上げますとともに、これからも世の中の変化に対応し、地域に必要とされる企業を目指し、皆様に少しでもお役に立てるよう頑張っていく所存です。

今年の干支は「己亥(つちのとい)」の年で、「己」は「成熟」、「亥」は「充実」を意味し、内部の充実を心がけるとよい年であると考えられます。

亥(いのしし)は古来より勇猛果敢で猪突猛進する姿から、除災のシンボルとされてきました。多産であることから子孫繁栄の縁起の良いものとしてあがめられてきました。 

皆様にとって、今年は健康で幸多きいい(亥亥)年でありますよう心よりお祈り申し上げますとともに、今後とも弊社への変わらぬご支援を賜りますよう、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

   平成31年 1月      株式会社加藤商会 代表取締役社長 佐藤 昭